
喜平(きへい)チェーンとは
近年、金・プラチナなど貴金属相場の上昇を背景に、資産価値を意識した売買が活発になっています。その中でも注目されているのが、身に着けられる喜平(きへい)チェーンです。本ページでは、初めての方にも分かりやすく、喜平の特徴・種類・価値の見方・売買時のポイントを解説します。

喜平チェーンの特徴
喜平チェーンとは、主に貴金属である金・プラチナを使用した輪(コマ)をひねって押しつぶし、平らに仕上げた地金チェーンのことを指します。
1.面が広く、輝きが強い
2.重量感があり、貴金属の塊であることからも資産価値が分かりやすい
3.ボリューム(グラム)と種類が豊富で男女問わず人気が高い
4.ネックレス・ブレスレットともに定番として認知度が高く、年齢を問わない
などなど装飾性と実用性、さらに地金価値を兼ね備えたジュエリーとして長年支持されています。
喜平の主な種類(カットの違い)
2面カット

最もシンプルで女性も身に着けやすく、地金比率が高いことからも資産目的向き(加工コストが最小限で済む)比較的細いものが多くコイントップに通して使用するなど様々な使用に対応でき、主にはシングル(編み方)が数多く普及しています。
6面ダブルカット

バランスの良い輝きで男性人気が高く、喜平ネックレスの中では定番中の定番。「ダブル」とは、1つのコマに対して2つのコマが繋がっている状態(編み方)のチェーンで、シングルと比べると密度が高くボリューム感と輝きがより強くなります。
8面・12面カット

面数が多く、華やかでファッション性が高く”見せて使いたい”方向け。若い男性から一定の支持がある多面チェーンです。
16面カット

非常に細かいカットが施されており高級感・存在感が強くこだわりたい方向け。
特に面の多い喜平では20面カットまでありますが、喜平は面数が増えるほど加工賃は高くなります。
ファッション要素を重視されるのか、資産性を重視するのかが面数の分かれ目となるでしょう。
素材と品質(K18・K24など)
貴金属で造られる喜平は主に以下の素材で作られます。
・K24(純金):金純度99.99%、資産性重視、純金ゆえ装身具としては強度面でやや不安
・K18:高純度、王道、強度と美しさのバランスが良い、強度面でも安心
・Pt850・Pt900:プラチナ製喜平、金よりお手頃相場、強度面でも安心
使用されている素材と純度は刻印(ホールマーク)により確認することができ、喜平ネックレスの場合、刻印の多くはクラスプの内側に施されている事が多いです。
喜平の価値は何で決まる?
喜平の価格・価値は主に以下の要素で決まります。
・重量(g):変動するグラム相場を基に、グラム相場 × 喜平重量 = 大部分の価格
・素材と品位:使用される素材により相場が異なり、含まれる貴金属の多い少ないで価格が変動。
・相場:当日の金・プラチナのグラム価格(常に変動)
・面数・加工状態:面の数が多ければ多いほど加工賃が上がります。
・ブランドや付属品の有無:手数料など重量・加工賃以外のコスト
特に重量と相場の影響は大きく、相場上昇時は売却価格も上がりやすいのが特徴です。
喜平を買うメリットとは?
・資産として保有できる:希少石などと比べ資産価値がシンプルにわかる。
・身に着けながら価値を維持:インゴットのように保管のみにならず、身に着けて価値を実感できる。
・相場次第で売却可能:相場確認は簡単かつ売買できるお店が全国にあり換金しやすい。
相場の高騰が続く近年は、インフレ対策・資産分散の一環・投資として、インゴットのみならず喜平を選ぶ方が増えています。
特に人気の高いグラム数・長さ・面数の喜平ネックレスや売却しやすいグラム数のインゴットなどは需要が急増しており、品薄が続くことも珍しくありません。

【よくある質問】
Q. 表面キズのある中古の喜平でも問題ありませんか?
A. 地金価値が基準のため、基本的に問題ありません。
Q. 重さはどこで確認できますか?
A. 留め具付近や鑑定時に正確に測定できます。
※マテリアル表記のみの喜平もあります。
Q. 売却時に必要なものは?
A. 運転免許証など本人確認書類を求めるお店が多いです。
Q. 表面を磨いてもらうことはできる?
A.お店により異なるため事前確認を推奨します。基本的にはグラム数(価値)が下がるのでお勧めいたしません。
今喜平を買うと?(参考価格)
2025年12月頃のゴールド「グラム相場¥23,000」で試算をするとヤマトヤでは次のようになります。
・K18 2面カット 10g 参考価格¥264,500(税込)
・K18 6面ダブル 20g 参考価格¥575,000(税込)
・K18 6面ダブル 30g 参考価格¥862,500(税込)
※いずれも加工賃・手数料等を含んだ価格となります。
金相場の高騰が目立ちますが、つられるようにプラチナも上昇しています。とはいえ昨今の金相場に比べればプラチナは金の半分以下の相場となっており、まだまだお買い得と言えます。
資産防衛を主目的にしつつ将来への期待を込めて、白銀に輝く“プラチナ喜平”という選択も良いかもしれません。
まとめ
喜平チェーンは、「美しさ・重量感・資産価値」の3つを兼ね備えた、非常に魅力的な貴金属ジュエリーです。宝石などを使用しない純粋な貴金属ジュエリーであることからも、普段のお買い物のように“紙幣を商品と交換する”のではなく、“紙幣を金に換える”と考えれば相場が上昇している今こそ、売却・購入の検討に最適なタイミングと言えるでしょう。
ご不明点がございましたら、お気軽にご相談ください。
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