グランドセイコー GMT搭載モデルの魅力

普通の時分針・秒針の他に、24時間でダイアルを一周する”第四の針”が搭載されたGMT機能付きウォッチ。異なるエリアの時間帯が同時表示された実用性の高い機能です。今回は、グランドセイコーのGMT搭載モデルをご紹介いたします。GMT針や24時間表示がデザインをより際立たせるアクセントにもなっている点にご注目下さい。

1.GMT機能とは?

そもそも“GMT”とは「グリニッジ標準時」の略式名称で、世界共通の国際標準時刻の一つ。
イギリスのグリニッジ天文台を基準に、太陽と地球の自転関係から年間を通じだ1日(24時間)の平均時間(8万6400秒)を割り出したものです。

時計でいうGMT機能とは、他の地域の時刻(ローカルタイム)と自国の時刻(ホームタイム)を同時に表示する事で、時差を把握するための機能です。経度15度につき1時間の時差が生じるため、仕事・プライベートで瞬時に外国との時差を把握出出来るよう、一つの文字盤に2つの地域の時刻を両表示して利便性を高めています。

2.グランドセイコー GMTモデル紹介

2-1. 「究極」を目指したクオーツGMT。  9Fクオーツ搭載 SBGN029


Sport Collection
SBGN029
429,000 円(税込)

本格的なスポーツデザインでありながら、スマートさを実感できるクオーツ式GMT。時差のある地域の時刻に合わせる際、時計を止めることなく時針のみ操作できる「時差修正機能」を搭載することで、クオーツ式最大のメリットである高精度と利便性を失いません。
ねじロック式りゅうずを採用することで高い気密性と防水性を保ち(20気圧防水)タフな使用に耐える耐久性も兼ね備えています。GMT搭載モデルの多くは機械式が中心であることからも、やや珍しいモデルでもあります。

2-2. 大人のクラシカル・メカニカル。 9Sメカニカル搭載 SBGM221


Elegance Collection
SBGM221
605,000 円(税込)

昔ながらのクラシカルなフォルムを蘇らせたボックス型サファイアガラス。繊細なザラツ研磨を施した緩やかに流れるかん足部。こげ茶色のレザーストラップに、味わい深いアイボリーダイアル。透明感のあるブルースチール製GMT針が上品なクラシックスタイルを作り上げます。シースルーバック仕様の裏ぶたからは、精繊な時を紡ぐムーブメントが干渉できます。

2-3. 繊細な日本の美しさをダイアルに。 9Rスプリングドライブ搭載 SBGE279


Heritage Collection
SBGE279
660,000 円(税込)

日本の美しさを表現した有機的な型打ち模様が特徴のスプリングドライブGMTモデル。グランドセイコーの王道デザインのケースに特徴的なダイアルを組み合わせた文字盤際立つモデルです。有機的な型打ち模様を施したダイアルは自然の繊細な美しさを表現しています。

3.グランドセイコー 3つのムーブメントの特徴

3-1. 年差クオーツ 9F系ムーブメント


電池を動力源とするグランドセイコーのクオーツ時計は、年間の精度誤差±10秒という高精度を誇り、その太く堂々とした針を動かす駆動力に加え、省電力化により一般的なクオーツ式時計よりも長い約3年の電池寿命を実現しています。精度誤差を年間通してみる年差時計は、ジャパンブランドが誇る世界有数のクオーツ式腕時計です。

3-2. メカニカル(機械式) 9S系ムーブメント


機械式ムーブメントは100万分の1グラムまで部品の精度を高め、スイス時計の高精度規格として、最も著名な「COSC認定クロノメーター検定」よりも更に厳しい「平均日差+5秒~-3秒」という厳格な精度基準を定めています。機械式時計の多くは良い物でも日差±15秒程度の時計が多い事を考えると国内随一の精度規格と称賛してよいでしょう。

3-3. スプリングドライブ 9R系ムーブメント


機械式時計に用いられるゼンマイを動力源としながらクオーツ式時計と同等の高精度を可能にした成功独自の機構「スプリングドライブ」。
3日間連続駆動するロングパワーリザーブが搭載され、高い実用性を誇ります。ダイアルの上をなめらかに動き続ける秒針の動きは、「時は移ろい流れる」という、日本の美意識を表現しています。
クオーツ式の長所である「精度」と、「電池交換不要」なメカニカルの長所が融合した、SEIKOならではの独自開発機構です。

4.まとめ

GMTモデルは2つのエリア時間を表示する事が出来る時計ですが、実際にGMT機能を活用するか否かはオーナー様次第です。しかし、GMTの魅力は機能性だけでなく、大きく力強い第四の針がもたらすデザイン性でしょう。

多くの場合、GMT針は時分針とは異なる色使いがされているので、差し色としても良いアクセントになります。グランドセイコー、特にメカニカルをご検討中の方は、是非GMTモデルも候補に加えてみてください。